国産盲導犬第1号ペア 河相洌さんとチャンピイの記録
〜半世紀前の秘蔵アルバムから〜
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アイメイト協会創設者にして日本で初めて盲導犬の育成に成功した塩屋賢一が、盲学校教師の河相洌(かわい・きよし)さんとシェパード犬の「チャンピイ」に歩行指導を行ったのは、今からちょうど60年前の1957年夏のことでした。
チャンピイは、10年後の1967年まで河相さんのパートナーとして活躍しました。その前代未聞の活躍ぶりと、河相さん及びご家族との深い絆を収めた一連の写真が、5年前に河相さんのご自宅からまとまって見つかりました。1957年の歩行指導の様子から、最晩年のチャンピイと河相さんのツーショットまで、貴重な秘蔵写真を特別公開します。

1957年の歩行指導

日本で初めて行われた歩行指導の様子は、当時のプロカメラマンらの手により記録されています。
とはいえ、今日まで良好な状態で保存されている写真は多くはなく、ここで紹介するカットはいずれも貴重な歴史的資料となっています。

コーナー(歩道の段差)での一時停止の練習をする河相さん・チャンピイと、その様子を見守る塩屋賢一
河相さんにアドバイスを送る塩屋賢一。後に河相さんは「塩屋さんの指導は非常に論理的かつ明快だった」と述懐している
河相さんとチャンピイの歩行指導は、河相さんの実家があった東京・大森で行われた。歩行指導を人通りの多い繁華街で実践的に行うスタイルは、現在のアイメイト協会にも受け継がれている
工事現場のぬかるみの前で。こうした路上の障害を避ける訓練も、既にこの時から確立していた
河相さんの実家は、大森・山王の高台にあった。歩行指導の中でこうした急な階段を下りた経験も後のチャンピイとの実際の歩行におおいに役に立った
歩道上の作業現場で。こうした生きた道路状況に臨機応変に対応できるノウハウが、既に伝授されていたことが伺える
駐車車両も通過が難しい障害物の一つ。当時はジャーマン・シェパードのような大型の犬と共に歩くこと自体が珍しく、人々の眼差しにも驚きの色がみえる
1日の歩行指導を終え、チャンピイの足を洗う河相さんと、それを見守る塩屋賢一。「犬の世話は必ず使用者自身が行うべし」というポリシーもまた、60年前から変わらず現在に受け継がれている
河相さんの実家前でチャンピイにハーネスを装着する河相さんと塩屋賢一
河相さんとチャンピイ、塩屋賢一(右)。左端は塩屋賢一の父
テレビに出演中の河相さん・チャンピイと塩屋賢一(河相さんの右)。国産盲導犬第1号ペアとなった河相さんたちは、マスメディアの取材を多く受けた
河相さん夫妻とチャンピイ、塩屋賢一